私は日本に帰るときは事前に海外の銀行から日本の口座にお金を移しています。そして、今回使ってみたのがTransferWise(トランスファーワイズ)というサービスです。なんとこれは手数料がたったの約1%という安さで海外送金ができてしまうサービスなのです。以前から気になっていたのですが、やっと日本円にも対応されたということで早速、使ってみました。
送金手数料の比較
TransferWiseが本当に安く送金できるのか、メジャーな送金・換金方法と比較してみました。
比較対象は以下の4つです。
- カナダ、又は海外のクレジットカードを日本で使う場合
- 金券ショップで換金する場合
- 銀行送金する場合
- TransferWise
送金手数料 | 外貨両替手数料 | 受取銀行手数料 | |
クレジットカード | 約2~3% | ||
金券ショップ | 約2~3% | ||
銀行送金* | 数千円 | 約1% | 数千円 |
TransferWise | 約1% |
*銀行側の言う「手数料」とは「送金手数料」ということで、両替手数料も銀行のレート(TTS/TTBレート)に含まれています。
銀行送金の場合は合計額が100万円以上になると送金・受け取りの手数料が少なくなるので、クレジットカードや金券ショップよりも安く送金できます。しかし、両替手数料だけで約1%がかかってしまうので、結果的にTransferWiseが最も安く送金できる方法となります。
また、カナダには両替手数料(Foreign Transaction Fee)がかからないクレジットカードもいくつかあるようです。
TransferWiseのシステム
TransferWiseの手数料はなぜそんなに安いのか?怪しいサービスなのではないか?など疑問に思う方もいるかと思います。その理由はTransferWiseの公式ページや下の動画で詳しく説明されていますが、簡単に言えば、TransferWiseは世界中に銀行口座を持っているため、お金が実際に国境を越えて送金されないからということです。
例えば、アメリカから日本に送金したい場合、そのお金は、TransferWiseのアメリカドル口座に送られます。そして、TransferWiseの日本円口座から日本の受け取り銀行にお金が送られるという仕組みです。つまり、利用者が一定数いればこのシステムが成り立つというわけです。
もちろん、日本の銀行から海外の銀行への送金もできますが、その場合は現地に受け取り手がいないといけません。
TransferWiseの評価
元スカイプ社員が2011年に始めたフィンティックのスタートアップ会社であるTransferWiseですが、評価がとても高いのです。Glassdoorでみた従業員の会社に対する評価では5段階のうち4.8となっており、Googleが4.4、Appleが4.0であることを考えると4.8という数字はとても大きな数字ということが分かります。また、TechCrunchの記事の中でも「黒字化している珍しいユニコーン会社(評価額の高いベンチャー企業)」と謳われる程です。
追記
結果的に、2017年12月1日から日本への送金額が100万円を超える場合には送金方法がSWIFT方式になり、手数料が少し高くかかるようになりました。
しかし、送金額が100万円以下の場合はこの変更が適応されないため、通常の送金となります。また、日本から海外への送金も同様で、送金額に関係なく通常の送金となります。
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